こんにちは!ココロの学校・バーツです。
叶えたい夢や目標があるのに
「なぜか行動できない」
「気がついたら、今日もスマホをダラダラ」
「漫画やNetflixでゲラゲラ笑って一日が終わってた」
なんてことありませんか?
この理由は、あなたの脳が本気を出せていないからなんです。
そして、脳が「めんどくさい」と感じてしまっているからなんですよね。
そこで、本日は『脳が勝手に本気を出す方法3選』を伝えていきます!
バーツ|ココロの学校
元々は、超が付くほど強度のHSS型HSP。
大人数や人前で話すのはもちろん、人の感情や思考が気になって仕方ありませんでした。でも、そんな30年苦しんだHSPを自ら克服。
現在は、HSP才能起業家・HSPカウンセラーとして、活動しています。
「めんどくさい」が最大の敵

さて、いまあなたの脳が本気を出せない理由は、ただひとつ脳が「めんどくさい」と感じてしまっているからなのです。
しかし、この“めんどくさがり”は、すべての人間に組み込まれた、人間の本能的な生存本能なんです。
決して、あなたがHSPだからとか、メンタルが弱いとかだからではありません。
安心してください。
脳の仕組みを理解する
とは言え、生き物は、無駄なエネルギーを使いたがりません。
獲物を見つけたら最小限の動きで仕留めようとする。
これが自然界の鉄則です。
人間も例外ではなく、脳は常に「ラクしたい」「エネルギーを温存したい」と思っています。
だからこそ、やるべきことにすぐに取りかかれない。
脳の設計そのものが、“行動を妨げるようにできている”んです。
でも、そのままでいると、どうなるか。気づけば人生は「なんとなく」で流れていく。
いつも忙しいのに、何も進んでいない。本当にやりたい夢はずっと「夢のまま」。
成功者たちが無意識に実践している
今回お伝えするのは、成功者たちが無意識に実践している「脳が勝手に本気を出す方法」
今から行動せずにいられなくなる脳の使い方の話です。
実は彼らは「やる気」や「根性」に頼って行動しているわけではありません。
むしろ、そんなものは一切使わない。
脳の仕組みを完璧に利用し、“勝手に行動したくなる神経回路”を作っているだけなんです。
今回の記事のポイント
今回は
- 科学的に脳が勝手に本気を出すメカニズム
- 脳が勝手に本気を出す習慣がない人生とその危険性。
- 脳が勝手に本気を出す方法3選
という順番に進めていきます。
この記事を読む注意点ですが、脳が本気を出せないメカニズムを逆手に取り、脳が“当たり前”に本気を出してくれるようになるように3ステップでお届けします。
段階ごとに理解していかないと脳が本気を出せるようにならないので、必ず順を追って最後まで読んでください。
わからなかったところは、後で何度も読み返すようにしてください。
科学的に脳が勝手に本気を出すメカニズム

それでは、①つ目のテーマ科学的に脳が勝手に本気を出すメカニズムをわかりやすく解説します。
これは、モチベーションや根性論に頼らずに、自然に脳のやる気スイッチが入り、本気を出す仕組みを理解する土台となる重要なパートです。
「自分はメンタルが弱いからいけないんだ」
「HSPだからいろんなことが気になって集中できないんだ」
そんなあなたでも「脳が勝手に本気を出す」そんなメカニズムを知ること、かなり人生が楽になります。
そこで、最初に脳が勝手に本気を出す上で覚えておきたいことは4つを理解しましょう。
- 脳は「報酬」が見えるとフル稼働する
- 「小さな達成」で脳の本気度が一気に加速する
- やる気がなくても動けるのは、【前頭葉の節約戦略】
- 感情が動くと「記憶と行動」が強化される
脳は「報酬」が見えるとフル稼働する
1つ目、脳は「報酬」が見えるとフル稼働するということです。
これは、ケンブリッジ大学のシュルツ博士の有名な研究なので、もしかしたら、聞いたことあるかも知れませんが、
脳が本気を出すには、ドーパミンという神経伝達物質が必要不可欠です。
ドーパミンは“やる気ホルモン”と呼ばれますが、正確には
「やる気を出すために行動を開始させる物質」
で、面白いのは、報酬を受け取った瞬間よりも、“報酬を予測したとき”にドーパミンは強く出るということ。
例えば、
- 終わったらケーキが食べられる
- これを達成したら収入が増える
- あれやったらフォロワーが伸びるかもしれない
など、“結果が想像できる”と、脳は勝手にエンジンをかけ始める構造です。
「小さな達成」で脳の本気度が一気に加速する
2つ目、「小さな達成」で脳の本気度が一気に加速するということです。
これは有名な話なので、ぜひ覚えておいて欲しいのですが、スタンフォード大学のフォッグ博士の研究が解明しました。
もしかしたら、読んだことあるかも知れませんが、
Tiny Habits、日本語では『習慣超大全』ですね。
こちらは2020年の出版以来、世界的に高い評価を受け、ニューヨーク・タイムズのベストセラーにも選出されて以降、現在20か国以上で翻訳・出版されています。
脳には「側坐核(そくざかく)」という“行動を起こすスイッチ”があります。
ここはドーパミンと密接に関係していて、小さな成功体験を重ねることで「もっとやりたい」と本能的に加速し始めます。
つまり、机に向かった→褒められる。1行書いた →よし、もう1行!というように、
小さな行動 → 成果 → 脳内報酬という流れを1日に何度も体験することで、本気の神経回路が“強化”されていくんです。
やる気がなくても動けるのは、【前頭葉の節約戦略】
そして、3つ目、やる気がなくても動けるのは、【前頭葉の節約戦略】ということが大切になります。
これは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のグレイベイル博士が、
行動は「バソルギャングリア(基底核)」に記録され、自動化されることを発見し、一躍有名になりました。
人間の理性や意思を司るのは、前頭前野(ぜんとうぜんや)というのはご存じかもしれません。
しかし、ここはエネルギー消費が激しく、長時間使うとすぐに疲れてしまいます。
だからこそ、脳は「同じ行動を繰り返す方が楽と考え、考えなくても動ける仕組みを自動構築していきます。
これを一般的に、習慣行動などと言いますが、歯磨きだったり、着替え、通勤ルートなどは考えずにできる状態になっていて、行動への抵抗が消えていますよね。
むしろ、いつもと違う方が気持ち悪かったりします。
感情が動くと「記憶と行動」が強化される
最後に、4つ目、感情が動くと「記憶と行動」が強化されるという話です。
ニューヨーク大学のルドゥー博士が書いた「The Emotional Brain」の中でも書かれているのですが、
脳は「感情が動いたとき」ほど強く記憶し、行動につなげやすくなる構造になっています。
これは脳の「扁桃体(へんとうたい)」という感情中枢が、「海馬(かいば)」という記憶中枢に信号を送るからです。
あなたもワクワクしたときに学んだ知識や、怒りや悲しみの中で下した決断ほど、強く記憶に残っていたりしませんか?
脳が勝手に本気を出す習慣がない人生とその危険性

続いて、②つ目のテーマ脳が勝手に本気を出す方法を知らない人生が危険な理由に入っていきましょう。
- 時間劣化の法則
- 見かけ倒しの忙しさ
- 扁桃体の過活動
- 自己実現の欠如
- 未来の記憶の破壊
時間劣化の法則
それでは、1つ目 「思考停止」のまま時間だけが過ぎていく【時間劣化の法則】です。
やる気に頼る人は、“行動できる日”が気分任せになります。
その結果、本来5年でできたことが10年かかる。
人生における時間の資産を失っていくことになります。
恐ろしいですよね。
しかも、もっと怖いのは、やってない自覚がある人ほど焦る。
そして、焦れば焦るほどSNSや娯楽に逃げるという負のループに陥るのです。
脳は“今の快”を優先する構造なので、放っておくと楽な方にしか流れない。
見かけ倒しの忙しさ
2つ目は 「努力してるのに結果が出ない人」になる【見かけ倒しの忙しさ】です。
モチベーションや根性に頼る人ほど、「今日は気合い入れて作業するぞ!」と意気込んで動き出します。
でも、脳の回路が整っていなければ、すぐに疲れて止まる。その結果、
- ノルマに追われているだけのタスク地獄
- “やってる感”はあるが成果につながらない
- 本質的に成長していないなど、見た目は“頑張ってる人”でも、実際は“止まっている人”
になってしまいます。
扁桃体の過活動
3つ目は、 自己否定が強くなり、心が病む【扁桃体の過活動】です。
やる気に頼った人生は、できない自分に対する失望感が積み重なります。
「今日もできなかった…」「またダメだった…」
これは脳の“扁桃体”を刺激し、不安や恐怖の感情が強化されていきます。結果的に、
- 行動できない → 自己否定
- 自己否定 → 行動がますます止まる
自己実現の欠如
そして、4つ目、平凡以下の人生で終わる可能性が高い【自己実現の欠如】です。
平凡というと、何が平凡かという議論はあるのですが、マズローの欲求5段階説では「自己実現」が最上位の欲求とされます。
しかし、行動できない人はそもそも「目標達成」や「挑戦」すらしなくなる。
そして、「なんとなく」「周りに合わせて」生きてしまう。結果、人生が
- つまらない仕事
- 薄っぺらい人間関係
- 自分の夢や理想が思い出せない
未来の記憶の破壊
そして、最後に5つ目の危険性。将来、後悔だけが残る【未来の記憶の破壊】ということが起こります。
ハーバード大学の「終末期患者のインタビュー調査」によると、
人生の終わりに最も多かった後悔は「もっと自分の夢を追えばよかった」ということだそうです。
- 本気を出せなかった。
- チャレンジしなかった。
- やりたいことはあったけど、行動しなかった。
つまり、脳が本気を出す方法を知らなかった人ほど、後悔が濃く、大きくなっていくということです。
危険な人生は回避していこう
結論、脳の仕組みに逆らってはいけないということがよくわかったと思います。
これは、最初にも言った通り、脳が本気を出せないメカニズムを逆手に取って、脳の本気を勝手に出すということに他ならないのです。
- モチベーションに頼る人生は、脳の構造に逆らう「非効率の塊」
- 本気を出す“習慣回路”を持たないと、人生は無意識に「劣化」していく
- 結果、「後悔・自己否定・空虚さ」が積み重なり、メンタルが壊れる
ということをわかってもらえたんじゃないかと思います。
脳が勝手に本気を出す方法3選

では、どうすればいいのか?安心してください。
いよいよここからが、脳に逆らうのではなく、脳に合わせる。
報酬・習慣・環境の力で、“脳が勝手に本気になる回路”を作ることを伝えます。
これこそが、まさに僕のような凡人でも人生を大きく変えてくれた「科学的・戦略的な生き方」になっていく方法です。
- 「行動トリガー」を仕込む
- 始めるまでを1秒にする
- 行動後の快感
「行動トリガー」を仕込む
やる気ゼロでも、脳が勝手に本気で動いてしまう方法1つ目、「行動トリガー」を仕込むということです。
言い換えると、環境スイッチをオンにします。
脳は“環境”と“行動”をセットで覚えるという特性があります。
例えば、スタバに行くと「作業モード」になる人が多いのはその典型です。
つまり、あなたも「⚪︎⚪︎をしたら、作業スタート」といった“条件付け”をすればいい。具体的に言うと、
- 朝、歯を磨いたら机に向かう
- 白湯を飲んだら読書を始める
- 好きなBGMを流したら書き始める
この「トリガー → 行動」の型を毎日繰り返すことで、脳は自動的に本気モードに入るようになります。
実はこれ、嘘のようで本当の話で、先ほども紹介したスタンフォード大学のフォッグ博士の「Tiny Habits」で重要視されている考え方です。
実際僕も、この考え方を知らなかった高校生の頃、朝起きたらまずデスクに向かう、それから顔を洗って、歯を磨きながら英単語をやるという流れをつくり、高校三年間、毎朝の習慣化に成功したことがありました。
これで、現役で大学受験に合格しました。
この習慣は社会人になってからもTOEICの勉強をした時に役立ちました。
始めるまでを1秒にする
続いて、やる気ゼロでも、脳が勝手に本気で動いてしまう方法2つ目、「始めるまでを1秒にする」ということです。
ケンブリッジ大学・シュルツ博士はこれをハードルの圧縮と呼びました。
脳が行動を拒む最大の理由、本気を出すのに時間がかかる理由は「始めるのがめんどくさい」です。
この「めんどくさい」を最低限まで小さくしてあげることが大切です。
つまり、“始める”をいかに軽くするかが鍵になります。原則:「始める=1秒でできることにする」
僕の場合は
- ランニングに行く → とりあえず着替える
- 本を読む → 本を開いて1行読むだけ
- SNSを投稿する → 1行書いてみる
これだけ?と思うかもしれませんが、最初はこれだけでした。
行動後の快感
そして、いよいよ脳が勝手に本気で動いてしまう最強の方法が3つ目です。
「行動後の快感」を設計するということです。
これは、MIT(マサチューセッツ工科大学)のグレイベイル博士の報酬ループという概念からきていますが、
脳が本気を出し続けるには、「行動=快感」という回路を脳に覚え込ませる必要があります。
つまり、行動のあとにご褒美を用意するというシンプルな方法で、脳がやりたいと思うようになります。
具体的な報酬例と言えば、自分に対するギフトですよね。
- 30分集中したらコーヒーを飲む
- 朝活後に推しの動画を見る
- 筋トレ後にお気に入りの音楽を全開で聴く
など、こういった報酬を毎回セットにしておくと、脳は「やると気持ちいい」と錯覚し、勝手に行動したくなる状態になります。
最後の手段….

ここまでで、脳が勝手に本気を出す仕掛けを話してきました。いかがだったでしょうか?
もし、それでもダメだ!という場合は最後にとっておきの方法を1つ紹介します。
これは強力です。
僕のクライアントメンバーで、2025年の5月、40人で同時に実践したら、全員に効果があったという話があります。
そこでは、こんな方法を取り入れたのです。
「人に宣言する」「人に報告する」という社会的ドーパミンの効能です。
人間は「誰かに見られている」「応援されている」と感じると、脳が報酬と緊張の両方を感じて、集中モードになることが検証されています。
これを社会的ドーパミン反応と言い、特に、他者から期待されるとパフォーマンスが上がるという心理学的法則で、ハーバード大学など数多くのアメリカの心理学者が提唱しています。
具体的な方法はすごくシンプルで、
- 今日やることをSNSや仲間に宣言する
⇨これをアカウンタビリティ効果といいます
また、
- やるべきタスクを「一緒にやる」人と共有する
- チームやパートナーと報告する場を作る
というような具合で、人に言った瞬間、逃げ道がなくなります。
それが、脳にとって最高のスイッチなのです。
僕のオンラインサロンでも、スタート時に「やりたいことを宣言」そして、毎晩寝る前に報告。
これがまた次の日にやることの宣言になるんですね。
それによって、最高のルーティンを確立し、脳が勝手に、そして、自然に本気モードに入ってくれる現象が起こるのです。
まとめ
ということで、今回は「脳が勝手に本気を出す方法3選」というテーマで
- 科学的に脳が勝手に本気を出すメカニズム
- 脳が勝手に本気を出す習慣がない人生とその危険性。
- 脳が勝手に本気を出す方法3選
を伝えました。そして、1番のポイントは⇩
脳が勝手に本気を出す方法3選は、
- 行動トリガーを仕込むということ
- 始めるまでを1秒にするということ
- 行動後の快感を設計するということ
さらに、とっておきの方法として、
「人に宣言する」「人に報告する」