こんにちは!ココロの学校・バーツです。
「トラウマを忘れたい」
「どうしても頭から離れないことがある」
「何年も前のことなのに、今でもふとした瞬間に胸が苦しくなる」
自分の過去に縛られている感覚がありませんか?
だけどね、実は「トラウマ」なんてものは存在しません。
それは幻想です。
この記事を最後まで読んでもらえたら、すべて解消します。
バーツ|ココロの学校
元々は、超が付くほど強度のHSS型HSP。
大人数や人前で話すのはもちろん、人の感情や思考が気になって仕方ありませんでした。でも、そんな30年苦しんだHSPを自ら克服。
現在は、HSP才能起業家・HSPカウンセラーとして、活動しています。
トラウマを抱えている人に伝えます

トラウマを抱えている人へ。
- もうダメだ…って、あの時の言葉が、今も脳裏に残ってる
- ミスをしたあの瞬間が、何年経ってもフラッシュバックする
- 本当は前に進みたい。でも、また傷つくのが怖い
こんな風に思っていませんか?
トラウマを抱えていた自分
実は、昔の僕もそうでした。
僕は昔に職場でボロボロになって、自信を失って、「あの出来事さえなければ」って、何度も凹み、悔やんだことがあります。
でもね、そのままだとどうなるか。
気づいたら、自分の人生は“過去の奴隷”と化して、今後も生きることになります。
いつも「また同じことが起きたら…」と怯え(おびえ)、新しいチャンスが来ても躊躇して、気づけば何も変わらない毎日を生きてしまう。
そして、時間だけがどんどん過ぎていく。
自分の可能性も、未来の選択肢も、どんどん小さくなっていく。
トラウマを消す魔法があります
でも、もう大丈夫です。
この記事でお伝えする「3つのトラウマを消す魔法」は、どれも心理学的に実証されていて、しかも超シンプルです。
- 自分の物語を書き換える力
- 物事の意味を変える力
- 過去をギフトに変える思考
トラウマなんて存在しない

いきなりですが、結論です。
断言しますが、トラウマは存在しません。
その理由は、過去の出来事が、あなたの未来を決めるわけではないからです。
だから、トラウマは存在しないのです。
アドラーは言いました。
「人は“変われない”のではなく、“変わらない”と決めているだけだ」と。
つまり、“トラウマ”は記憶ではなく、あくまで解釈だということなんです。
だから、その「意味づけ」を変えれば、人生は何度でもやり直せる。そういうことです。
しかし、それだけではよくわからない。そういうあなたのために、今回は特別にわかりやすく解説することにしました。
今回の記事では、
- そもそもトラウマの正体とは
- なぜ人はトラウマに苦しむのか
- トラウマが消えない危険なワケ
- トラウマを消す魔法3選
という順番で話していきます。
トラウマの正体

それでは、まず①そもそもトラウマの正体とはということなのですが、
そもそも、トラウマって、なんなんでしょうか?
よく「それ、トラウマなんだよね」とか「あの経験がトラウマでさ」といった言葉をよく耳にしますが、
まるで、“心に刻まれた消えない傷”のように語られますよね。
トラウマとは
トラウマとは、“過去の出来事によって心に強い衝撃を受け、それが長期にわたって影響を及ぼす状態”を指します。
たとえば、
- 幼少期に両親から厳しく叱られ続けた経験
- 学校でいじめられた記憶
- 職場でのパワハラ
- 信じていた人に裏切られた体験
など、こうした出来事が心に強い痛みを残し、時間が経っても繰り返し思い出されたり、似た状況で強い不安や恐怖を感じたりする。
それが“トラウマ”と呼ばれる状態です。
でも、ここで注目したいのが、最初にも言った通り、アドラー心理学の考え方です。
アドラーの教え
アドラーは
トラウマは存在しない」「人は過去の経験によってではなく、その経験に対する“意味づけ”によって生きている」
と言います。
これはどういうことでしょうか?
これ自体を初めて聞いた人は、何を言ってるのかよくわからないかもしれませんが、
この記事を最後まで読んでいただくことで、この意味がどれだけ偉大なものなのかということを理解してもらえると思っています。
実は、このトラウマになったとされる「出来事そのもの」は、すでに過ぎ去ったものです。
つまり、過去なのですが、それに対して「私は傷ついた」「あれのせいでこうなった」と思い続けている限り、心は“今もその出来事の中”にいるということです。
もっと言えば、“トラウマとは過去の記憶ではなく、今この瞬間の解釈”だということで、この解釈さえ変えることができれば、僕たちはトラウマから解放され、自由になれるのです。
それが、アドラー心理学で言う、「認知論」そして「目的論」という考え方になりますが、
こんな学問上の名称を言われてもわかりませんよね。
認知論
まず、認知論とは何か。
わかりやすく言うと、例えば、ペットボトルに半分の水が入っているとします。
この状況で、「ペットボトルに半分しか水が残されていない」って思うのか、「半分も残っている」と思うのか。
これからの未来に向かって、
- 半分も残っていると安心して有効に活用していこうと思うのか、
- もう半分しか残されていないからどうしよう、
- まずいと考えてしまって不安や絶望を感じるのか、
この認知の仕方によって、今現在というものが大きく変わることを認知論といいます。
そして、半分も残っていると思えば建設的で、残り半分をどのように有効に活用しようかと有益な決定をすることができます。
一方で、もう半分しかないと非建設的に捉えてしまうと無益な決定しかできなくなってしまいます。
こうして、認知によって建設的に対応できるのか、非建設的に対応するのかで大きく人生が変わります。
目的論
僕たちは必ず目的を持って生きているわけですから、目的を建設的に持つのか、非建設的に持つのか、これによっても人生は大きく左右されます。
ちょっと話が難しくなりました。
簡単な例え話をしますね。
例えば、イチローくんが遅刻したとします。
「なんで遅刻したんだよ」って怒ると、これは原因追求になってしまい、
「なんでって言われても寝坊しただけだし」ってなりますよね(笑)
でも、「どうしたらこれからは遅刻しないようになる?」と言えば、
スマホのアラームを3回かけるとか、親に起こしてもらうとか何かしらの対策を自分で決める余裕を持てますよね。
原因追求ばかりしたり、完璧ばかり求めても、物事はどんどん無益で非建設的になっていき、ついには、出来事を過去の言い訳にする結末です。
こうした考え方を目的論とアドラーは言いました。
つまり、過去にフォーカスするのではなく、未来にフォーカスする。
なぜ人はトラウマに苦しむのか

ということで、ここからは②なぜ人はトラウマに苦しむのかについて伝えます。
これにはいくつかの心理的な背景があります。
- 過去を“原因”として生きてしまう
- 「変わること」への恐れ
- 自分を責める思考パターン
過去を“原因”として生きてしまう
①過去を“原因”として生きてしまう。
これは今伝えた目的論ではなく、原因論になってしまうということです。
たとえばこういう人、いませんか?
- 私は親に否定されて育ったから、自信がないんです
- 元カレに傷つけられたから、恋愛が怖い
- 前の仕事で失敗したから、新しいチャレンジができない
これらの言葉は“今の自分を過去のせいにしている”という共通点があり、まさに、アドラーはこれを否定します。
人は、過去の出来事によって決定されるのではなく、「目的」によって今を選んでいると考えましょう。
「私は人と距離を置いている」 → それは「傷つきたくないから」かもしれない。
「変わること」への恐れ
②「変わること」への恐れです。
実は、トラウマがある状態って、ある意味“安心”なんです。
「僕は○○のせいでこうなった」と思っていれば、“努力しなくてもいい”し、“失敗しても自分の責任じゃない”と、無意識に思えるからです。
一方で、変わろうとするとすごく怖い。
- 新しい人間関係を築こうとすれば、また傷つくかもしれないと思い、
- 恋愛すれば、また裏切られるかもしれないと思い、
- チャレンジしたら、また失敗するかもしれないと思い、
自分を責める思考パターン
そして、③自分を責める思考パターンです。
トラウマが苦しくなる理由は、「自分を責め続ける」からです。
- あのとき、もっと○○していれば…
- なんであんな選択をしたんだろう
- あれがなければ、今頃…
みたいに自分の過去を責めたり、後悔したりし続けると、心の傷はどんどん深まっていきます。
トラウマが消えない危険なワケ

そして、ここからは③トラウマが消えない危険なワケということで、
「なぜ、トラウマは何年経っても消えないのか?」と「それを放置するとどんな危険があるのか?」という視点で3つの理由を深掘りしていきましょう。
- 思考のループにハマる
- 回避行動
- トラウマは再現される
思考のループにハマる
①つ目、「思考のループにハマる」です。
人は、何度も何度も同じ出来事を思い返すことで、記憶の再強化が起きてしまいます。
例えば、嫌な記憶を思い出すたびに脳はこう認識します。
「これは重要な記憶だ。次の同じような状況に備えよう」
その結果、似たような出来事があると脳が過敏に反応するようになります。
回避行動
②つ目、無意識の「回避行動」です。
トラウマを放置すると、無意識に「回避」する行動が増えていきます。
人と深い関係を築かない、新しいことに挑戦しない、自分の本音を出せない。
これらは一見、自分を守る行動のようで、実は可能性を閉ざしている行動です。
しかも、本人はそのことに気づかないことが多い。
- なんか人生がうまくいかない
- モヤモヤする
- 自分らしく生きられてない気がする
そんな状態が続いてしまうんです。
トラウマは再現される
そして、③つ目は「トラウマは再現される」ということです。
最も恐ろしいのは、「トラウマは、同じような出来事として繰り返される」ということです。
例えば、
- 親に否定され続けた人が、否定してくる上司やパートナーを選んでしまう。
- 裏切られた経験をした人が、また似たような相手に惹かれてしまう。
これは、無意識の“再演”です。
心の中では「傷を癒したい」と思っているのに、なぜか、似た状況にまた飛び込んでしまうという矛盾した行動をとってしまうのです。
トラウマを消す魔法3選

この3つの理由がトラウマが消えない危険な理由ですが、逆に言えば、これを回避できれば、トラウマも勝手に消えていくということです。
しかし、ここから一番大切な④トラウマを消す魔法3選ということで、いよいよ本題中の本題に入っていきます。
- 認知の力を利用
- 目的論で動く
- 「完璧主義」を手放し、“今”に集中する
ここからは、あなたが過去から自由になり、未来に向かって進むための「魔法を3つ」ご紹介します。
改めて、集中して最後まで見てください。
今、あなたのトラウマに対する意識が大きく変わってきています。
脳の思考回路に変化が起こっています。
その勢いで、ここからの記事も読んでいってください。
認知の力を利用
それでは、①つ目の魔法です。これは、認知の力を利用します。
このために、最初に認知論の話をしたんですね。
具体的にいうと、「意味づけ」を書き換えるということです。
出来事そのものは変えられませんが、その出来事にどんな意味を持たせるかは自分で選べます。
例えば、
- 「あの経験は最悪だった」→「でも、あれがあったから今の自分がいる」
- 「失敗した」→「でも、だからこそ人の痛みがわかるようになった」
たったこれだけで、心の重さがスッと軽くなる。
脳は、「意味がある」と感じた瞬間、癒しを始めます。
目的論で動く
次に②つ目の魔法です。これは、目的論で動くということです。
思い出してみてください。
イチローさんの遅刻の話です。
つまり、未来志向だということです。
アドラーは「人は常に目的に向かって生きている」と言いました。
例えば、
- 「僕は人との距離をとっている」→「それは、過去の傷を避けるため」
- 「挑戦できない」→「失敗することへの恐れがある」
ように、行動の裏にある“目的”を見つけることができれば、その目的を建設的な方向に置き換えることができます。
- 「傷つきたくない」→「でも、だからこそ慎重に人を見る力がついた」
- 「失敗したくない」→「だからこそ、準備をしっかりできる人間になれる」
こうして、未来に向かって生きる力が湧いてくるのです。
「完璧主義」を手放し、“今”に集中する
そして、③つ目の魔法です。これも先ほど話した「完璧主義」を手放し、“今”に集中することです。
小さな一歩を積み上げることが3つ目の魔法です。
そんなことが魔法なの?って思われるかもしれませんが、本当に完璧主義を捨てることで、人生は大きく変わります。
物事に対する捉え方がどんどん変化します。
トラウマを抱えている人は、「また傷ついたらどうしよう」と思うあまり、ついつい“100点”を取ろうとしてしまいがちなのが、心のブレーキになってしまうのです。
でも、このままでは、行動できないままの人生に終わってしまいます。
これでは、一度だけの人生は勿体なさすぎる。
だからこそ、大切なことは、
- まずは1割だけ頑張る
- 失敗してもOK
- 今日1つでも行動できたら自分を褒める
こうやって、自分に優しくなりながら、”今”できることに集中していくこと、その積み重ねが、過去の自分から「解放される大きな力」になるのです。
まとめ
ということで、今回のまとめです。
- そもそもトラウマの正体とは
⇨認知論と目的論を理解する - なぜ人はトラウマに苦しむのか
・過去を原因として生きてしまう
・変わることへの恐れ
・自分を責める思考パターン - トラウマが消えない危険なワケ
・思考のループにハマる
・回避行動
・トラウマは再現される - トラウマを消す魔法3選
①認知論の話
②目的論の話
③完璧主義を手放す